商売を語る会――藤波良子青年部副部長が語る「現代版わらしべ長者」(上)

生い立ちから民商入会まで

 まずは、生い立ちから今までのことを簡単にお話したいと思います。
 私は京都生まれの京都育ちです。小さいころから好奇心は人一倍あって、親に頼み込んで、興味のおもむくままに、色々な習い事をさせてもらいました。色々なことに挑戦してみることが私の活力になっていたと思います。
 23歳のときに自営業を始めたのですが、確定申告については他人に相談することもなく、自分なりに、大体こんなものだろう、ということで、今から振り返ってみれば結構ずさんな数字を書いて出していたと思います。2年目に税務調査に入られたのですが、結構適当に申告書を書いていたという後ろめたさもあって、調査官にいわれるままに税金を払わなければならないのか……と、不安と恐怖でいっぱいになり、精神的に追い詰められてしまいました。そんなときに、ある友人から、民商というものがあるよ、といわれて、思い切って民商に相談してみました。民商の役員さん、事務局員さんは、私が残していた資料からひとつずつ数字を丁寧に拾い上げながら、私自身が提出した申告書の数字をきちんと説明できるように、親身に相談に乗ってくれました。税務調査への恐怖で追い詰められていた私を精神的に支えて、私が税務署に対してはっきりと自分の意見を主張できるように、励ましてくれました。とても感謝しています。

商売を始めたきっかけ

 私が商売を始めたきっかけについて、お話します。
 先ほどもお話したとおり、私は小さなころから好奇心旺盛だったんですが、高校生のころ、パソコンでインターネットというものができることを知りまして、とても興味をもちました。当時は接続料も高かったと思うんですが、親に頼み込んで、できるようにしてもらい、ネットショッピングの魅力に引き込まれました。バイトで稼いだお金で始めて買ったのは、シャネルの中古バックでした。
 その後、23歳で出産して、何か家でできる仕事はないか……と考えているときに、このシャネルのバックをネットで売ってみたらどうだろうか、ということを思いつきました。実際にやってみるとなかなか売れなかったんですが、同じくシャネルの中古バックを売っている人を見つけて、交換をもちかけてみたんですね。色々と交渉した末に、結局、2万円のバックが8万円で売れることになりました。これは面白い! と思いまして、そこから地道に在庫を増やしていって、今では500点ほどの在庫をもつようになりました。
 中古ブランド品販売となると、本物と偽物をきちんと見分ける眼力が問題になります。今から振り返ってみれば、最初のころは、ひょっとすると偽物を売ってしまっていたかも……という不安がないではないのですが、現在は自信をもって見分けることができます。特に意識的に、こうやって眼力を鍛えた、ということはないのですが、とにかくたくさんの商品を見ていくなかで自然と培われていった、という感じですね。
 ネット販売なので、売っている商品に信憑性をもたせるのにも色々と工夫をしました。写真をきれいに撮ることには自信がありましたから、角度を調整したり光を当てたりして、商品をできるだけきれいに見せるようにしました。また、「実際に商品が届いてみたら思っていたのと違った」というようなクレームにも丁寧に対応してきました。代金は銀行振込または郵便振替で先払いしてもらうわけですが、「思っていたのと違っていたら返品してください。代金もお返しします」ということはハッキリといってきました。
(下)につづく
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